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  • CD

Cinta

マルギー・セゲルス

¥2,300円税込

品番 CGK22-0811CD
国名 インドネシア
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店主からのお薦めポイント

これは知られざるインドネシアのジャズ・ヴォーカルの名作と思います。大半はボッサ・ジャズ調ですが、そこにこの本来ボサノバの冷涼さとは馴染み難そうなブルージー感覚がナチュラルに交わって、じつに印象深い仕上がりとなっています。まずはvoのマルギー・セゲルスは1950年西ジャワ生まれ。幼年期をオランダで過ごしてジャズ・ヴォーカルを愛聴したそうで、その軽妙洒脱さも、一転して醸し出される物憂げな感覚も、この幼年期の西欧社会での生活が影響しているのかも知れませんね。ちょっとインドネシア人歌手には珍しい感性の実力派です。ただ、イレン・マウラナ(シャハラニ、アンディエンらのプロデュースなど手掛けながら2016年に他界されています)らと組んで本格的に活動したのが1970年代半ばから1980年代と、レコードやカセットの時代だったために現代ではあまり聴く機会がないのが残念です。本作は多分今のところの最新作で2009年録音です。
そのマルギーのvoも素晴らしいのですが、本作で作曲編曲とピアノを担当しているイダン・ラスジディ氏と言う人、これが大変な才覚の持ち主。ピアノの腕前も超一級でテクニックからリリカルな表現も卓抜、また本作全曲がこの人の作編曲なのですが、楽曲的にもじつに粒よりです。残念ながら昨年故人となっております。
他のメンバー、ドラムス、ベース、ギター、サックスも腕利き揃いで、インドネシアのこの路線でも滅多にない秀逸な出来栄えで全8曲。