当店ではベトナムはエスニック歌謡系に人気集中、ポップス路線の需要は低いのですが、これを初めて聴いた時は、こりゃ思ったよりも時代は速く進んでいるなと焦りみたいな思いに駆られてしまいました。あの一番人気のカム・リーですら、ポップス路線のアルバムの時は欧米風ないしアジアの先進国調ですが、このファ・レのアルバムはもっとセンシティヴにお洒落なのだ。やはりこれは旧宗主国のフランス野影響なのか、そんなデリカシーがにじみ出るベトナム風情とセクシーさもあいまっての、妖しくエエキゾチックで高品位な１１曲。蛇足ながらビジュアル的にも実に魅惑的な人、次作では是非ともベトナムらしくＶＣＤとカップリングでお願いしたいものです。