意外とヤワで軽めな人が多いトルコの男性ポップス界ですが、この人は颯爽として同時にトルコらしい重厚さも備えた実力派です。ちょっとアラベスク的な情念の入った熱い楽曲、これが曲調によって快調に、あるいは熱っぽくじっくり展開、と多様に変化する陣容も秀逸。彼の伸びやかな中高音も聴かせどころで、さすが歌手兼、アレンジャー、プロデューサーとしても鳴らす人だけにドラマチックな盛り上げも最高潮です。セゼン・アクスの曲提供、アジダ・ペッカンの共演も話題です。全14曲。