1995年、国内コンテスト優勝後に音楽界入りし、1998年には国際コンテストでもファイリストとなって同年デビュー作を発表、一躍スターとなったインドネシアの代表的な男性歌手の一人。こうした経歴からもわかるとおりの高い歌唱力。なによりもどこか人懐っこさのあるエモーショナルな歌声が魅力です。一応インドネシアＲ＆Ｂと括られることも多いみたいで、たしかにソウルフルな唱法ではありますが、同時に優しさや柔らかさ、しなやかさがあり、これにポップ・インドネシアらしいペーソスがぴったりと合うのも人気の所以でしょう。これは2003年にリリースされたライブ録音なのですが、伸び伸び颯爽と歌い上げる彼の魅力を臨場感で味わえる名作。大評判となり、翌2004年に映像ＶＣＤも付けられてリパッケージされたものです。歌ごころを十二分に発揮したバラードは勿論、リズミカルなアップテンポ（伴奏陣もまた超一流です）でも颯爽とした姿を披露する14曲＋４映像です。