今やインドネシアの音楽シーンを代表するクリエイターとなったドゥウィキ・ダルマワンを中心に、長らく先進的なエスニック・サウンドを追求してきた名グループの名作の誉れ高い１９９４年作。今でこそエスニック・フュージョン真っ盛りのインドネシアですが、それでもこんな大作は珍しいと思います。そのグループ名のとおり、スンダ海峡の火山島の活動を表現した様な天衣無縫なサウンドに、スンダ地方のジャイポンガンを思わせる弦楽器ルバーブやスリン、クンダンなどの音色が合体し、じつにスリリングなインプロヴィゼーションを展開する一大音楽絵巻の様相。創造性が溢れる８曲、、これが１９９４年の制作とは驚きです。