パキスタンのガザル?カッワーリーを代表する女性歌手。これは日本でもワールド・ミュージック華やかなりし時代からかなり高く評価される彼女の２００４年のガザル作です。あの時期、ガザルと言えばパンカジ・ウダースなどインドのとろけそうに甘露なものが人気でしたが、このアビダは一味違って重厚かつ深奥、滋味のある歌声で低音部では大きくうねり、中高音では揺さぶる様に、しかし悠然と盛り上げるという独特の唱法が素晴らしい。ムリダンガム、シタール、ハルモニウムなどに加えシンセ音も慎み深く、夢幻の趣の音作りもじつに秀逸だ。長尺計７曲。経年の為ジャケット類にややヨレが見られますので値引きしてあります。