数年前に当店の通販カタログで戦前期のトルコ・タンゴを紹介したところ大好評でした。タンゴのあの颯爽としたテンポとトルコ音楽のイスラミックな雰囲気の融合が面白かったのですが、この現代のトルコ・タンゴ作でも然り。しかもこのバハル・サルボアは大学で古典声楽を学んだという経歴の実力派、オペラの様な形式に縛られることなく、楚々とした美声と大衆歌謡っぽい艶っぽさが大きな魅力です。バイオリン、アコーディオンなどの伴奏にトルコ風味の旋律で１１曲、いずれもじつにユニークで優雅なエキゾチズムに浸らせてくれます。