90年代ポップ・インドネシアの花形の一人、パラミタ・ルサディの精選集です。映画産業の衰退と入れ替わる様に人気を博するようになったシネトロン（テレビ放映用のドラマ）に多数出演、その主題曲や挿入歌も歌って歌手兼女優として大スターとなった人。当時、ポップ・ロマンチスとも呼ばれた甘酸っぱい味わいのバラードの権化の様な存在でもありました。
歌手としての初期の頃は、やや音程や声量に不安定さがありましたが、ヒットを重ねるうちに人気と比例して歌唱力も大きく向上、それを実感せしめる14曲です。この時代のポップ・インドネシアらしい、洗練された中からにじみ出る清楚ながら情感豊かで気品のある歌唱、そして当時は楽曲も本当に粒よりでした。あの頃からのポップ・インドネシアのファンはため息が出るでしょう。