次世代の担い手が激減しているというミャンマー音楽の数々を、伝統形式を保持しつつ現代的な整合感のあるアレンジで、そしてちょっと驚くほどの高音質で紹介するというこれまでになかった企画です。順番が前後しますが、今後シリーズ全巻を紹介出来ると思います。ミャンマー音楽に興味のある方には絶対おすすめの内容です。
今回はまず西アフリカのコラやバラフォンにも似た音色のミャンマー楽器の伴奏と男女voのシンプルな構成ながら、ミャンマー旋律の摩訶不思議さに没頭、そして次第に伴奏陣も大がかりになってきて、あのミャンマー・タンズィンの世界にズブズブと引き込まれます。特に中盤のインストのみの数トラックは凄絶、驚嘆のインプロヴィゼーションが展開されます。どれもフリーテンポ気味ですが、とりわけ大編成の場合の子の自由自在なスピード加減はいったいどうやって司られているのか本当に不思議。計11曲。