1970年代末から活躍するポップ・インドネシアを代表する歌手の一人、イイス・スギアントの２００８年作。キャリアを通じて明るくチャーミングな歌声で人気を博した名女性歌手ですね。本作は彼女が４７歳の時の２００８年作ですが、デビュー当時から変わらぬ華やかさと可憐さを兼ね備えた歌声に和まされます。ポップ・インドネシア王道のちょっぴり切なくも甘酸っぱい美旋律のスロー、本当にホッとさせてくれます。中にはリズミカルなラテン調やボサノバ調なんかもあってウキウキにさせてくれる計１０曲。本当はこんな事考えたくないのですが、私の知る限り、本作が今のところの最新作。つまりここ１７年間も新作が出ていないのです。政治家活動が忙しいのでしょうか。まだまだ引退は早すぎると実感させられる一枚です。