２０１１年に封切られて話題となったプンプアン・ドゥアンジャンの伝記映画で主演をつとめた新人女優兼歌手パオワリーのデビュー作です。映画でも可憐な魅力と歌声を披露していましたが、本来の姿に戻ると可愛さひとしお。その風貌はジャケット写真からも十分に伝わりますが、丁寧に表現されるコブシ回しが艶やかでなお清楚、ダーオ・マユリーらに代表されるショウアップされたのせのせのルークトゥンとも異なる（もちろんそういう曲もありますが）、ほのぼのとしたタイ風情豊かなミディアムテンポ中心の１０曲。かと言ってスナーリーほどシックにならない活力とキュートさがvoにみならずサウンドにも滲み出ています。