１０年前では考えられなかったポップ・ロハニの勢力拡大。特にこの数年はどんどんと作風も広がってきて、静かで清楚で厳かなスロー一辺倒だった時代が嘘のようです。これは恐らく新人女性歌手のデビュー作なのですが、もしかして幼少の頃からの教会での賛美歌の洗礼でしょうか、気品があると同時にエモーショナルな表現にも長けた実力派だ。バラードを中心に、いかにもロハニらしい清らかな曲想なのですがサウンド作りが実に豪奢。ポップ・ロハニとポップ・インドネシアの中庸を往く様な鮮度の高い１１曲です。