当店の通販カタログではかなりお馴染みのチュニジアの大スター、ラティファが凄い新作を発表。まるで、ムハンマド・アブドゥとかナビル・シュアイルなどの湾岸エリアの白装束オヤジ達を思い出させる骨太の現代ハリージ（湾岸の野性的なアラブ歌謡）を彼女が熱唱しまくります。と書くと泥臭くてコチコチな民族音楽風なものを想像されるかもしれませんが、実際はかなり凝ったサウンドで、ブラスバンド風にジャズやジタン調、さらには故郷のチュニジアっぽい音なども入って、メリハリ効かせつつ湾岸的な熱っぽさで盛り上げる１４曲。いつも手抜きをしない彼女ですが、これは彼女のアルバムの中でも異色にして最も気骨のある力作です。