後期のプンプアンに象徴されるちょっぴりユーモラスでセクシーで快活なアップテンポのルークトゥン。その路線を受け継いで２０００年代に一時代を築いたのがこのダーオ・マユリー。リリースもかなり多い人ですが、中でも白眉だった２００４年作です。伴奏には近代のルークトゥンにはあまり使われなかったホーンズも参加しドライブ感も大幅にアップし、ラテン、モーラム、アラブ音楽、時にはレトロ色を加味した分厚くカラフルなサウンド。歌唱力にはもともと定評のある彼女ですが、ここでの映像はセクシー度も上昇、極彩色の衣装と設営に扇情的なダンサー達の振り付けなど、華やかなルークトゥン世界にわくわくとする全１２編です。