レバノンのナワル・アル・ズグビーとが関係ありません。クウェートを代表する女性歌手ナワルが２００４年にリリースした一世一代とも言うべき力作です。冒頭から斬新なフラメンコ調のサウンドで本作にかける意欲がひしひし。ビシバシと小気味良いリズムセクションと鋭利なストリングス、それとは裏腹に大きな抑揚とコブシの効いたハスキーヴォイスが互いに触発し合ってうねる様に展開。ちょうどアラブ・ポップスがレバノンを中心にコマーシャリズムに乗って興隆した時期ですが、なにしろここでの志の高さは尋常ではない計１３曲です。