現代ペルシア歌謡を代表する女性歌手の一人。日本でもお馴染みのレイラ・フォルハルよりも少し若い世代ですが、レイラよりももうちょっと伝統路線より、と言うかあのペルシアン・ポップ特有のどこか後ろにズレる感じのダンスサウンドは殆どなしに、ペルシア歌謡の長い歴史を感じさせる悠然とした風格が聴きどころ。関係ないですがトルコで例えるならばハルクとサナートの中庸という感じでしょうか。そんな本格路線で、本来ならばもっと重たい調子で仕上がったかも知れぬ世界が、このシャキラ独特の舞うかの様な気品ある美声のおかげで、じつに華麗で奥深に仕上がった最新作です。