ポップ・インドネシアきっての創造性と個性、デビュー２４年となるオッピー・アンダレスタの１９９８年作。はっきり言って駄作が全くない人ですが、タブラを入れたりオルタナティヴ風のサウンドも取り入れたり、彼女自身のvoにもグッと幅広な表現力が備わった名作です。サザン・ロック風の一種アーシーな香りを漂わせながらジャカルタの混沌とした都会性を物語る様な厚みのある音楽性がまさに満開状態。エレクトリックな音とアコースティックな装いとの調和も素晴らしく、この時代にこんな洒脱でパワフルな音楽を作り出していたとは改めて驚きです。