本名はMyria Alexandra Benedetti。イタリア系スイス人とタイとのハーフで９０年代後半からタイ・ポップスの第一線で活躍する大物女性の、これは２０００年にリリースされた第６作目のオリジナル盤です。当時（今もですが）タイ・ポップスの牽引役だったGrammyレーベルらしい、お洒落で都会的なサウンド、、なのですが、アップテンポを多めに欧米路線とも違うしマレーシアやインドネシアのそれとも異なる、なにやらバンコックの喧騒やら、ともすればナムプラーの味まで伝わってきそうなタイ特有の大衆味。一転スロー曲でも、これまたタイだけにある独特の甘酸っぱさが漂ってきて、正直１５年ぶりに胸キュンな気分に浸りました。ちょっと早めにスターダムに上り詰めたクリスティナーと聴き比べるのも一興です。