米国でリリースされた現代カンボジアの若手人女性。詳細はわからないのですが、現地ではかなり人気の高いエスニック歌謡系の人だそう。実際の現地ではロックや西欧型のポップスが人気だそうで、こういう旧来の民歌を歌う花形歌手はそう多くはないのではと推測されます。冒頭の、南洋中華のチャチャとタイのルークトゥンが合体した様な曲など意外なほど楽し気ですが、やはり聴きどころはクメール風情濃密なスローでしょう。タイのルークトゥンに似て異なる穏やかで大地の香りが漂う旋律、これを鮮やかな高音域と心地よい巻き舌を駆使しておおらかに歌い上げるかなりの歌唱力の人。全１１曲、バラエティもあって楽しませます。