最近しばらくご無沙汰ですが、2000年代に入って最大手グラミーが大プッシュしてスターダムにのし上がったポップス系女性。名前はPUNCH、一応パンチとしておきますが、現地で聞かれる発音は「パーン」という感じです。このチャーミングなルックスからして華やかアイドル路線の人みたいですが、どっこい大人の鑑賞に十二分に耐えうる本格派たること立証した2010年作です。甘酸っぱいメロディーに乗せてシンナリと歌う女性歌手の多いタイですが、この人は発生も力強く気っ風の良い節回しで颯爽と歌う11曲。セーク・ローソーなど4名のプロデューサーを付けたという入魂の音作りも圧巻、ビートやや強めのミディアム・テンポを中心に、重厚なスローも入魂の出来栄え。本作の後、活動が先細りとなっているのが残念なタイ歌壇まれなる大作です。