1999年当時、意欲的なムラユー作をリリースし続けていたSRCレーベルの２枚看板が共演して大きな話題となったアルバムです。全１０曲中４曲がデュエットなのですが、狂おしいまでのコブシ回しを駆使しながらの両人の呼吸の合ったやりとりなどさすがの出来栄えです。そして両人のソロ曲が3曲づつ。当時、エスニック路線まっしぐらだったノラニザに対してシティのほうはどちらかというとマレー現代歌謡ポップ路線が中心でしたが、いずれも個性丸出しの快唱揃いで唸らせます。パック・ンガー、Ｓ・アタンらの音作りも重厚にしてきらびやか。何よりもファンにとって贅沢この上ない組み合わせの一枚でした。