時代とともに多様化してゆくダンドゥットですが、こんなの今まであっただろうかという不思議な感覚。野太いベースや迫真のパーカッションなどはまるでチルボン、でも曲想的にはどこかポップ・ノスタルギアの様でもあり、実際イタ・プルナマサリのCintaku Padamuのカバーまで演じているのです。変化に富んだリズムやコーラスの導入、ノリノリのギター・ソロなど従来型ダンドゥットにはなかった凝ったサウンドがとにかく面白い１２曲。リカさんのクセのない伸びやかで艶っぽい歌声もルックスと同様の華があって魅力大です。まだ大手ＥＭＩがダンドゥットを制作していた２００８年の秀作で在庫僅少です。