ポップ・バリのオムニバスです。全曲とも新規録音で、レゲエ・タッチのポップスではない、いわゆるバリ歌謡風が中心の１２曲。インドネシアなのになぜ歌謡曲か？　それは聴いていただければわかります。東南アジア以東のアジアの庶民音楽に共通するあの歌謡曲的な感覚、しかも曲によっていかにもバリらしいガムランが入ったり、バリ音階が使われたり、ダンドゥットを思わせるリズミカルなテンポがあったりトロピカルなポップ・チューン、あるいは日本や台湾にも似た演歌っぽい旋律などなど、じつにさまざまな曲想が楽しめる１２曲です。