かつて久保田プロジェクトのチャンプルーDKIにも起用された実力派ダンドゥット女性。その後も息長く活動を続けており、流行りのディスコ・タイプのアルバムは２?３記憶にありますが、まさか近年になってこんな王道型の本格ダンドゥット作を出していたとは意外です。記載がないのですが、リリースは２０１２?３年頃ではないかと思います。オーソドックス型のダンドゥットが低迷していたこの時期、
スリンも手打ちクンダンも大活躍、なにより楽曲的にも９０年代黄金期を彷彿の堂々たる内容。勿論揺るぎない歌唱力と小股切れ上がった風の艶っぽさで唸らせてくれる彼女ですが、もう一つ注目したいのが全曲の作曲とプロデュースを担当したドルチェ・ガマラマなる女性。西スマトラ出身の歌手兼作曲家らしいのですが、まさに正統派ダンドゥットの血脈を感じさせる仕事ぶり。昔からの石頭ダンドゥット・ファンならば大満足される筈の１０曲です。