初紹介女性によるクロンチョン作です。１９７３年生まれですからこのジャンルでもそろそろ最適齢期？、悠然として素直で伸びやかな美声などこのジャンルの申し子的な人です。ワルジナーやスンダリ・スコチョらにはない可憐さも聴きどころ。ストリングス合奏やフルートなども入っているので、この題名ほどasli（伝統的）な印象ではありませんが、さざ波に例えられるクロンチョン・ビートもきちんと入っていますし、バイオリンのたおやかな音色など各楽器の技巧も素晴らしく豪華な雰囲気、これが彼女の歌声と同調する感じが秀逸です。耳タコかも知れないブンガワン・ソロの旋律もやけに新鮮に耳に染みこんで来ます。あまり新顔が輩出されないジャンルだけに新鮮味もある１２曲。高音質で豪華装丁につき高値ご容赦下さい。