ニニン・メイダ、ドゥル・スンバン、イイス・アリスカ、そして亡くなってしまったデティ・クルニアなど多士済々な面々が様々なジャンルで大活躍していた９０年代にくらべて、今のスンダ地方のシーンってどうなってんだろうとか思います。でも現地に赴けばこんな地方色鮮やかなダンドゥットが息づいているという証拠物件。東ジャワの様な大規模なショウ形式ではなく、そんなに広くなさそうな室内でのライブで、どうも観衆は入れていないのではないかと思います。恐らく地元の芸人みたいな連中が舞台に上がって踊ったり女性歌手を盛り立てたりする中、一聴でスンダだとわかる独特のペーソスあふれる曲想中心に、横打ち大型クンダンやゴングの音色も散りばめた伴奏をバックに、若手の麗しい女性歌手達が続々と登場。東ジャワの女性歌手達にはない妙に妖しげなしとやかさを発散しながらの熱演１０編です。